タケプロンの効果について
タケプロンは、胃酸の分泌を抑えるお薬です。
主に、逆流性食道炎や、胃・十二指腸潰瘍、また非びらん性胃食道逆流症などの治療に使われます。
また、低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃・十二指腸潰瘍の再発抑制に使われる事もあります。
タケプロンの主成分はランソプラゾールです。
胃にはプロトンポンプと呼ばれる仕組みがあり、これが活性化されると胃酸の元となるプロトンが分泌されます。
ランソプラゾールは、このプロトンポンプを阻害することで胃酸の分泌量を減らし、逆流性食道炎や胃潰瘍など、消化器系の疾患の症状改善の効果が期待できる成分です。
本来胃酸は、胃に入ってくるばい菌などを殺菌する大切なものですが、胃の粘膜を傷付けて潰瘍を作ってしまったり、逆流して食道を荒らしたりしてしまう事もあります。
タケプロンは強力に胃酸の分泌を抑え、それらの胃酸による悪影響をなくすことが期待できるお薬です。
タケプロンの服用方法(飲み方)について
タケプロンは症状や疾患によって使用方法が異なります。
胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎
通常、成人は1回2錠(主成分として30mg)を1日1回服用します。
再発・再燃をくり返す逆流性食道炎の維持療法
通常、成人は1回1錠(主成分として15mg)を1日1回服用しますが、効果不十分の場合は1回2錠に増やす事ができます。
非びらん性胃食道逆流症
通常、成人は1回1錠(主成分として15mg)を1日1回服用します。
低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃・十二指腸潰瘍の再発抑制
通常、成人は1回1錠(主成分として15mg)を1日1回服用します。
いずれの場合も、自己判断で量を増やしてしまうとかえって症状が悪化してしまう事があるので、必ず用法用量を守るようにしてください。
タケプロンの副作用について
タケプロンの副作用には、次のような症状があります。
- 軟便、下痢、便秘
- 発疹
- 肝機能値の異常
- 頭痛、めまい
またごく稀に白血球や血小板が減少する血液障害や、肝障害、皮膚障害、間質性肺炎などの報告もあります。
タケプロンを服用して身体に異常を感じた場合には、医療機関を受診するようにしてください。
タケプロンの注意点について
持病やアレルギーのある方は、服用前に医師に伝えてください。
また、他にお薬を服用している方もその旨医師に伝えるようにしてください。
肝臓の働きが悪いと薬の血中濃度が上がりやすいため、肝臓病の方や高齢者の方は副作用に注意して慎重に使用してください。