ジスルフィラムの効果について
ジスルフィラムは、アルコール依存症や慢性アルコール中毒などのお酒を自分でコントロールできない方のために開発されたお薬です。
1日1回の服用を長くても2週間程度続ける事で、アルコールを断つことが可能です。
ジスルフィラムの成分について
ジスルフィラムという成分は、肝臓の中のALDH酵素を阻害する作用があります。
ALDH酵素は、アルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドを分解する働きを持ちます。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因となる物質であるため、これが分解されないと少量の飲酒でも悪酔いしたような状態になり、お酒を飲むのが嫌になるのです。
それによって服用を続けるうちにアルコールを摂取したいという身体・精神の欲望を抑制します。
ジスルフィラムの服用方法について
最初に服用する際は、1日最大量で500mgを1~2週間続けます。
一般的に朝服用します。
症状が治まってきたら量を減らすまたは、服用を中止します。
維持療法に使う場合には、1日の量は125mg~500mgとします。
飲み忘れた場合には、できるだけすぐに服用しますが、次の服用時間が近い時は1回抜かして次回の服用予定時間に1回分飲むようにしてください。
決して2回分をまとめて飲まないでください。
ジスルフィラムの副作用・注意点について
ジスルフィラムには次のような副作用の症状が報告されています。
- 抑うつ
- 情動不安定
- 幻覚
- 錯乱
- せん妄
- 頭痛
- めまい
- めまい
- 耳鳴
- 眠気
- 睡眠障害
- 発疹
- 手根管症候群
- 多発性神経炎
- 末梢神経炎
- 視神経炎
- 食欲不振
- 下痢
- 腹痛
- 腹部緊張感
- 便秘
- けん怠感
- 陰萎
- 熱感
- 関節痛
またこれら以外にも、見当識障害、記憶障害、錯乱などの脳障害や肝機能障害、黄疸などの重篤な症状が現れる事もありますので、そのようないつもと違う体調の異常を感じた時は速やかに医師の診察を受けて下さい。
このお薬を飲んでいる時に、奈良漬けやアルコールが入ったゼリーなどのお菓子を摂取すると、薬の作用が強く出てしまう事があるので避けてください。
またコーヒーや紅茶緑茶など、カフェインを多く含む飲料の摂取も控えてください。
車の運転や危険を伴う機械の操作はしないでください。
また、アルコールを含む医薬品を飲んでいる方は使用できません。
妊娠中や妊娠の可能性のある方、重篤な心障害のある方、重篤な肝機能障害・腎機能障害のある方、重篤な呼吸器疾患をお持ちの方などは、こちらのお薬を服用する事はできませんのでご注意ください。