シプロックスの効果について
シプロックスはインドのムンバイに本拠地を置く製薬会社「シプラ社」が開発した抗菌剤で、主に皮膚感染症、呼吸器感染症、泌尿器感染症、耳鼻科領域の感染症、眼科領域の感染症など、広い範囲の感染症治療に使われます。
また淋病やクラミジア等の、性感染症にも効果を発揮します。
シプロックスに含まれる有効成分のシプロフロキサシンはニューキノロン系の抗生物質であり、細菌のDNA合成を阻害する事で複製を妨げ細菌の増殖を抑えて抗菌作用を示します。
抗菌作用は非常に強く、他の抗菌薬で効果が出ない感染症に対しても用いられます。
シプロックスは下記のような、幅広い菌種に対して効果を現します。
- ブドウ球菌属
- レンサ球菌属
- 肺炎球菌
- 腸球菌属
- 淋菌
- 炭疽菌
- 大腸菌
- 赤痢菌
- シトロバクター属
- クレブシエラ属
- エンテロバクター属
- セラチア属
- プロテウス属
- モルガネラ・モルガニー
- プロビデンシア属
- インフルエンザ菌
- 緑膿菌
- アシネトバクター属
- レジオネラ属
- ペプトストレプトコッカス属
シプロックスの副作用について
シプロックスの主な副作用には、次のような症状があります。
- 下痢
- 食欲不振
- 発疹
- 嘔気
- 胃部不快感
- 光線過敏症
- 浮腫
- 貧血
- 血清病様反応
- 点状出血
服用後にこのような症状に気づいた時には、医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
また、次のような症状が現れた場合は、重篤な副作用の初期症状である可能性があるため、服用を中止し速やかに医師の診察を受けて下さい。
- 呼吸困難、浮腫、じんましん
- 腹痛、頻回の下痢、血便
- 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿
- 発熱、咳、呼吸困難
- 脱力感、高度の空腹感、発汗
これら以外にも普段とは体調が違うと感じられた時には、医師や薬剤師に相談して下さい。
これまでにプロックスに含まれる成分でアレルギーなど過敏症の症状が現れた事がある方や、妊娠中授乳中の方、また小児はこのお薬は使用できません。
シプロックスの服用方法について
通常、成人は1回100~200mgを1日2~3回、多めの水またはぬるま湯で服用します。
ただし、感染症の種類や症状に応じて服用量は適宜増減します。
空腹時に牛乳などカルシウムを多く含むものと一緒に服用すると、吸収が悪くなり効果が弱まる事があるので避けて下さい。
飲み忘れに気が付いた場合には、1日以内であれば気づいた時点で1回分を飲んで下さい。
ただし、次に飲む予定の時間が近い場合には予定時間に1回分を飲みます。
2回分まとめて飲むことは避けて下さい。
症状が改善されたからといって、自己判断で服用を中止すると再発する恐れがあります。
決められた日数の最後まで飲み続けるようにしましょう。