エナカルドの効果や服用方法(飲み方)

エナカルドの効果について

エナカルドは、世界で初めて犬用の心不全薬として開発されたお薬です。
エナカルドの有効成分であるマイレン酸エナラプリルは、血管を収縮させる作用を持つアンジオテンシンを生成する酵素の働きを阻害する働きを持ち、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬と呼ばれています。
ACEはアンジオテンシンを生成するだけでなく血管を拡張する作用のあるブラジキニンという物質も分解するため、そのACEを阻害する事によって、心臓の負担が大きく軽減する効果が期待できます。
さらにマイレン酸エナラプリルは、心保護作用や腎保護作用も認められており、安全性や効果が優れている事も加えて、世界中で犬の心不全の際の第一選択薬として使われています。

エナカルドの服用方法(飲み方)について

通常、体重1kgにつき0.25~0.5mgを経口投与します。
実際の使用量は、獣医師の指示に従うようにして下さい。
投与して2週間が経過しても効果が思うように現れない場合には、体重1kgにつき、0.5mgを1日2回まで増やす事があります。
お薬は直接錠剤を飲ませるか、フードなどに混ぜて与えます。
エナカルドを服用すると血圧が下がるので、虚脱症状が出る事があります。
服用後に異常が見られた時には、速やかに獣医師の診察を受けて下さい。
投薬する犬が授乳中の場合には、授乳を中止して人工哺乳として下さい。
また他の心臓病と一緒に服用する場合には、低血圧や嘔吐下痢などの症状に十分注意するようにして下さい。

犬の心不全とは

心不全とは、心臓の機能に障害が起こり、十分な量の血液を身体に送れなくなる病気です。
心不全の中でも、左心房と左心室の間の弁のしまりが悪くなる「僧帽弁閉鎖不全症」が特に多くなります。
心不全が進行すると、咳や息切れ、疲れやすい、呼吸困難、腹部膨満、肺水腫、失神などの症状が現れます。
どんな犬種でも発症する可能性はありますが、加齢も影響します。
特に心不全になりやすいのは、中年期から老年期の次のような種類です。

  • マルチーズ
  • チワワ
  • バグ
  • キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
  • ポメラニアン
  • 柴犬
  • プードル
  • ヨークシャーテリア
  • シー・ズー
  • ペキニーズ
  • ビーグル
  • 雑種

心不全と診断されてしまった場合には、残念ながら完全に治す事はできません。
投薬を続けながら次の事に気を付けた生活を送るようにしましょう。

  1. 激しい運動は避けましょう。
  2. 塩分の多い食事は避けましょう。
  3. 処方されたお薬は毎日きちんと飲ませましょう。
  4. 温度と湿度が安定している環境にしましょう。
  5. 定期的に獣医の検査を受けましょう。