アンピシリンの効果や服用方法(飲み方)

アンピシリンの効果について

アンピシリンは細菌を殺菌するお薬です。
1961年から感染症の治療に用いられている抗生物質で、日本では1965年から使われています。
感染症というのは、病原微生物が人体に侵入して症状を表す病気です。
その部位は腫れたり赤くなったりする他、悪化すれば化膿して痛みや発熱を引き起こします。
病原微生物には細菌やウィルス、また真菌などがありますが、アンピシリンが効果を発揮するのは、次のような細菌です。

  • 本剤に感性のブドウ球菌属
  • レンサ球菌属
  • 肺炎球菌
  • 腸球菌属
  • 淋菌
  • 炭疽菌
  • 放線菌
  • 大腸菌
  • 赤痢菌
  • プロテウス・ミラビリス
  • インフルエンザ菌
  • 梅毒トレポネーマ

ペニシリン系の抗生物質であるアンピシリンはこれらの細菌に対し、細胞壁合成をするために必要な必要なペプチド転移酵素のDD-トランスペプチダーゼを拮抗阻害することによって、細菌を殺菌する作用を持ちます。
通常、血液感染症、皮膚感染症、呼吸器感染症、泌尿器感染症、消化器感染症、婦人科感染症、眼科感染症、耳鼻科感染症、歯科感染症等、広範囲の感染症の治療に用いられます。

アンピシリンの服用方法(飲み方)について

アンピシリンには、カプセルやドライシロップ、また注射用など様々な形態があり、年齢や症状等によって処方量や服用方法も変わってきます。
一般的にはカプセルの場合、成人は1回アンピシリン水和物250~500mgを、1日4~6回服用します。
ドライシロップは通常小児に使用しますが、小児の場合は1日25~50mgを4回に分けて服用します。
また注射は、1回250~1,000mgを、1日2~4回筋肉注射します。
ただし、敗血症や感染性心内膜炎、化膿性髄膜炎については一般に通常用量より多い量を使用します。
使用にあたっては耐性菌の発現などを防ぐため、疾病の治療上必要最小限の期間使用するようにすることが大切です。
また高度の腎障害がある方は、服用期間を空けて使用する必要があります。

アンピシリンの副作用について

アンピシリンの副作用としては、主に発熱や発疹、蕁麻疹、貧血などが報告されています。
また、少数ですが下痢や悪心、食欲不振などの消化器症状が出る方もいるようです。
アンピシリンを使用して気になる症状が現れた場合には、医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
またごく稀に、ショック、腎障害、肝障害、血液・造血器障害、溶結性貧血、偽膜性大腸炎、精神・神経系障害その他の重篤な副作用が起こる可能性があります。
アンピシリンを使って、体調が急変したりいつもと違うと感じたりした場合には、服用を中止し速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。